栃木県 オトワレストラン
音羽 和紀 OTOWA Kazunori
料理人や生産者は地域経済や観光 の循環の中心となる役割がある
オトワレストランの音羽和紀さんは、フランでの修業時代に「食はその地域と深く結びついていることが本来の姿」であることを実感した。料理人は地方の食文化の担い手であり、地域の歴史風土の中で美味しさを追求する。修業した「アラン・シャペル」のような地域に根ざしたスペシャリティレストランを地元宇都宮に創ることを目指し、フォーマル、カジュアル、デリカショップ、ケータリングなど様々な業態を手がけてきた。そして40年間、フランス料理を通して栃木県に新たな食文化の道を開いてきた。子供たちもレストランに参加し、世代を通じて味を届けていく体制も作った。音羽さんは日本の地方で、地元の食材を使ったグランメゾンでフランス料理を届ける道を示してみせた。
栃木県から日本の食を世界に発信 していきたい、夢を抱き続ける
音羽さんは80年代より環境に配慮した伊達鶏の開発に関わり、その後も、清流で養殖するヤシオマス、地下冷水による夏イチゴ、廃熱活用のウナギ養殖等、付加価値のある農のブランドを高める活動を続けている。現状に満足しない性格の音羽さんは、宇都宮・栃木県の食観光拠点として活用されるレストラン・セントラルキッチンとラボの複合施設の開業に向けて動き始めている。ラボでは、地域の食の循環について生産者と料理人が学び合い、食品企業の商品開発や研修を組み込んで、農と連動して地域全体が活性化する仕組みを作り、交流のある海外シェフに発酵・熟成・醸造からなる日本の食文化を発信する取組をより体系的に実施したいという。
日光大滝さんのプレミアムヤシオマスのコンフィとキュウリソース
清らかで冷涼な栃木の水と冬の厳しい寒さが育むプレミアムヤシオマス。脂肪に融点の低いオレイン酸を多く含むために口当たりが良い。
ホワイトアスパラガスとタケノコのグラタン
宇都宮・若山農場のタケノコ、旬の豆類など春の地元の味覚をあわせた。
とちぎ和牛のポシェ 伊達鶏のコンソメ
和牛を軽やかに食せるように低温で調理。元々は栃木の温泉水の温度を生かすところから着想を得た調理法。添える野菜は季節に合わせて変える。
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オトワレストラン
所在地 | 栃木県宇都宮市西原町3554-7 |
電話番号 | 028-651-0108 |
店舗ホームページ | https://otowa-artisan.co.jp/ |
営業時間 | Lunch 金〜日11:30-13:00(LO) Dinner 水〜日17:30-19:00(LO) |
定休日 | 月曜日・火曜日 |
駐車場 | 有 |
料金 | Lunch・Dinner = 12,000円 =16,000円 =18,000円 サービス料=10%・税別 |
栃木の野菜の季節感を楽しめる和食店。大谷石を配した空間が良い
和食 了寛
所在地 | 宇都宮市吉野1ー7ー10 |
電話番号 | 050ー3476ー2252 |
店舗ホームページ | https://ryo-kan-utsunomiya.gorp.jp/ |
イタリアの郷土料理を味わえる店。親しい人とゆっくり楽しみたいときに
アクア・イン・ボッカ
所在地 | 宇都宮市中戸祭1ー12ー22 |
電話番号 | 028ー624ー9766 |
店舗ホームページ | http://acqua-in-bocca.com/ |
併設のカフェでは自然派ワインと地元食材の料理を楽しめます
ココ・ファーム・ワイナリー
所在地 | 足利市田島町611 |
電話番号 | 0284ー42ー1194 |
店舗ホームページ | https://cocowine.com/ |
地方都市だからこそできる料理、栃木に誇りを持てる料理を作ります
フランス料理を代表する名シェフ・故アラン・シャペル氏に日本人として初めて師事しました。フランスから帰国後1981年に、当時はフランス料理といえば大都市のお店という時代に、栃木県宇都宮市に「オーベルジュ」を開きました。2007年にはフラッグシップとなる「オトワレストラン」を新たに開設。2010年に料理マスターズのブロンズ賞受賞。11年とちぎ未来大使食の外交官任命。14年ルレ・エ・シャトー加盟を認証される。15年フランスの農事功労章シュヴァリエ、栃木県文化功労者を受章。16年シルバー賞、21年ゴールド賞受賞。1947年栃木県生まれ。